2013年12月17日火曜日

【研究紹介11】小説投稿サイト「小説家になろう」のサイト設計と、 そこで媒介されるUGCについての考察(植田くん)

 3回生の植田です。
 あなたはライトノベルが好きですか? 「大好きだ」という方は、必ず一度くらい「空気系」と呼ばれる作品を読んだことがあるのではないでしょうか。空気系とは、現実世界の学校で繰り広げられる、穏やかな日常を描いた作品群のことです。近頃こういった作品が非常に流行っていますよね。
 しかし、WEBの「小説家になろう」という小説投稿サイトでは、これとは全く別の「異世界転移もの」というジャンルが流行っています。そう呼ばれる作品の特徴は、「危険に満ちた異世界に転移させられた主人公が、そこで無類の強さを発揮し、異性にモテる」という筋書きを辿ることです。このストーリーの特徴を見ただけで、のんびりとした日常を描く「空気系」とは異質であることがよく分かると思います。
 いったいなぜこのサイトでは、「異世界転移もの」などという独特のジャンルが流行るのか。なぜこのサイトには、「空気系」のストーリーがあまり見られないのか。私はこの疑問を、「小説家になろう」というCGMで繰り広げられるユーザー間のコミュニケーションや、それによって生み出されるコンテンツのテキストを読み解きながら、分析していきたいと考えています。

2013年12月16日月曜日

【研究紹介10】テレビアニメとジェンダー(小田さん)

 3回生の小田です。私の研究テーマは「テレビアニメとジェンダー」です。普段何気なく見ているアニメの中で使われている表現や設定には、その時の社会が持つジェンダー観が反映されています。そこで私は1992年から放送され、世代を超えてヒットし社会現象となったアニメ『美少女戦士セーラームーン』に焦点を当てて、ジェンダーとの関係を研究します。戦闘における補助的な役割ではなく、自ら武器を取って戦う「美少女戦士物」というジャンルを生み出したこの作品の、原作とアニメの相違点、当時の時代背景や社会のジェンダー意識との関係を分析していきたいと思っています。

2013年12月13日金曜日

12/12(木)飯田ゼミ忘年会

次年度の内定者も交えて、合計(31名中)25名の学生が参加。関心の近い学生どうし、だいぶ打ち解けることができたようで良かったです。

2013年12月6日金曜日

12/5(木)生明俊雄先生(音楽産業論)のゲスト講義


 3回生の青木です。
 12月5日(木)のゼミの時間に、音楽産業論の生明俊雄先生をゲストスピーカーとしてお招きしました。
 最近のご研究に加え、生明先生のゼミで運営されていたインディーズレーベルについて、お話ししていただきました。

 始めは、具体的にどういうことをやっていらっしゃるのか想像がつかなかったのですが、要はインディース・バンドのプロデュースをゼミ生がすべておこなっていたのです。


 生明先生のゼミでは「HUE★STAR」というインディーレーベルを運営し、
  ①A&R(ディレクター・プロデューサー)
  ②宣伝プロモーター
  ③営業マン
  ④法務担当者
という役割に分かれて活動していました。もちろん全て学生がやっていたのです。

 すべての活動において、同世代の学生とは思えないほど、流れや戦略がしっかりとしていてとても勉強になりました。

 飯田ゼミでも生明先生の話を参考にし、より課外活動に力を入れていきたいと感じました。

 生明先生、本当にありがとうございました。

 

2013年12月4日水曜日

【研究紹介9】LINE疲れ(あおいさん)

 3回生のあおいです。
 私は、「LINE疲れ」というものを研究していくつもりです。
 LINE疲れというのは、LINEを使っている中で、例えば「既読がついているのに返事が来ない」と不安になったりストレスを感じてしまうことで、大学生の多くの人が気になったことがあるんじゃないかと思います。
 でも私はこういったコミュニケーションアプリは便利だし、楽しく使用していきたいです。研究を通して快適な使い方を見つけていきます!


2013年12月3日火曜日

【研究紹介8】ジブリとジェンダー(松葉さん)

 3回生の松葉です。
 私は、先日長編アニメーション制作からの引退を発表した宮崎駿さんが監督を務めたジブリ作品を研究対象の中心として、それらの作品をジェンダーの視点から研究していきたいと考えています。日本における歴代映画興行成績の上位三位を宮崎駿監督作品が占めている(『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』、『もののけ姫』)ことなどを踏まえ、研究対象を絞りました。
 このテーマを研究していくにあたって、宮崎駿さんがどのような作品に影響を受けてきたのか、どのような環境で育ってきたのか、また、自身の作品についてどのような見解を示しているのか、などを調べ、分析していこうと思っています。

2013年10月25日金曜日

「5st!テレビ朝日OB・OG訪問」に参加(植村くん)

 3回生の植村です。
 先月のゼミ旅行でテレビ朝日を訪問した際にお世話になったプロデューサーの方から、テレビ朝日の説明会をご紹介いただいたため、またまたお邪魔させていただきました。
 その説明会は「5st!テレビ朝日OB・OG訪問」という名前で、若手社員の方々のお話をうかがうという内容でした。といっても、一方的にお話を聴くのではなくて、就活生がどんどん質問をしていき、それに答えていただくという形式でした。やはり、参加者の皆さんはテレビ局を志す方たちばかりなので、会場はやる気に満ちていました。
 質問内容としては、「ESはどのように書かれたのか」とか、「どんな方と働いてみたいですか」など、就活に直結する質問が多かったように思います。そんな中、僕は素朴に「なぜテレビがお好きなのですか」と、ちょっと抽象的すぎるかなと思える質問をしてしまいました。やはり、社員の皆さんもちょっと困ったような素振りをされましたが、丁寧に答えていただき、それが僕の「そもそもテレビが好きという理由だけで働いているのか」という意図を汲み取って答えていただけたので、とてもタメになりました。
 今回のOB・OG訪問を通して僕は、就活では採用者の方に自分をきちんと理解してもらい、どう役に立つのかを明確にイメージしていただくことが大切であることを学びました。放送業界というと華やかなイメージが強いため、学生のうちに何かとてつもないことをやり遂げた人が就職できると思い込んでいましたが、そうではなくて、きちんと自分のことを理解した上で、どう自分がその会社に貢献できるのかを具体的に示せてこそ採用者の方に伝わるのだなということが理解できました。その会社で働いている人を知ることは、おのずとその会社が求めている人材をイメージできるため、とても大切なことだなと実感できました。


2013年10月5日土曜日

10月14日(月)〜16日(水)ゼミ選択サポート企画「ぜみねっと」

 飯田です。
 10月14日(月)〜16日(水)の昼休み(12:20〜12:50)、以学館2階Sラボにて、現役のゼミ生による相談ブースが設置されます。飯田ゼミも毎日、日替わりでゼミ生が常駐していますので、僕に訊きづらいことがあれば積極的に質問してください。

2013年9月30日月曜日

【2013年度ゼミ旅行6】9/6(金)A-1 Picturesを訪問



 3回生の澤田です。
 9月6日金曜日、私たちはA-1picturesに見学に行かせていただきました。A-1picturesは「宇宙兄弟」や「銀の匙」、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」(2期)などを制作しているアニメーション制作会社です。
 まず始めに、1階の会議室に案内されました。そこで、アニメーション業界についてあまり詳しくない私たちに対して、アニメが出来るまでのプロセスや、アニメーション制作における業務分担などを分かりやすく教えてくださいました。今までエンディングのスタッフロールを視聴しているさい、それぞれの業務の意味をはっきりと理解できていませんでした。しかし、パワーポイントで詳しく説明してくださったおかげで、1クールのアニメーションを作るのにどれだけの方が関わっているのかを知ることができました。
 質疑応答が終わったところで、スタジオ内を見学させていただきました。全部で4階まであり、原画やCGを作っている方、他にも営業部などのデスクワークをされている方がいらっしゃり、声を掛けさせていただいたら、気さくに答えてくださる方ばかりでした。おかげでアニメ制作の生の現場の空気を感じ取ることができました。
 特に私はアニメが大好きで、自分で絵を描いてもいるので、クリエイターの方たちの働く現場を見ることで、とても刺激を受けました。大変お忙しい中、見学させていただき、A-1picturesの方々、本当にありがとうございました。

2013年9月29日日曜日

【2013年度ゼミ旅行5】9/5(木)コワーキングスペース「co-ba」訪問



 3回生の鈴木です。
 ゼミ旅行3日目の夜はコワーキングスペース「co-ba」にうかがい、起業家の方々と輪になって交流。
 まずは自己紹介。「カタルタ」というカードを使ってのユニークな自己紹介で、初めてお会いした方々のことはもちろん、ゼミメンバーの意外な一面も知ることができました。
 その後は学生からの様々な質問に答えていただきました。学生時代にやっておいてよかったこと、やっておけば良かったと思うことは何かという質問には、「何かに没入すること」や「新しいものを学ぶ手段や方法を知っておくこと」など、今すぐ活かせるアドバイスをいただきました。また「働くとは?」という核心的な質問には、「仕事に関わった人や傍にいる人をいい方向に持っていくこと、幸せにすること」、「自分がやっていることが誰かに貢献し、そしてそれに対してお金を出してもいいと思えるぐらい感謝されること」など、仕事において大事なことを教えていただき、もうすぐ就活が始まる私たち学生としては大変勉強になりました。
 今回、起業家の方々にお話しを聴いたことで、企業に入って働くのとはまた違った、新しい働き方を学ぶことができました。ご参加してくださった皆さん、働き方の視野を広げることができた貴重な機会を設けていただき、本当にありがとうございました。

2013年9月28日土曜日

【2013年度ゼミ旅行4】9/5(木)ほぼ日刊イトイ新聞(東京糸井重里事務所)訪問


 3回生の清水です。
 先日行われた飯田ゼミ東京旅行の3日目(9/5)に、表参道にある「ほぼ日刊イトイ新聞」の運営元、株式会社東京糸井重里事務所にお邪魔させていただきました。

 「ほぼ日」の愛称で親しまれているこのウェブサイトは、糸井重里さんの「新しいメディアを持ちたい」という意向で1998年6月6日に創刊創刊されて以来、「ほぼ」と言いながらも1日たりとも休まずに更新されています。

「糸井重里が主宰する、
インターネットで毎日お送りする、 
ちょっとほかにはない、たのしい新聞」、
それが「ほぼ日刊イトイ新聞」です。

という紹介文の通り、他のウェブサイトにはない唯一感を持ち、観ている人を楽しませてくれる新聞(というよりコラム?)で、何だか独特の緩さ(おしつけがましくない、という感じ)があり、胸の内に響くような記事が毎日掲載されています。



 その他にも、言わずと知れた「ほぼ日手帳」などのグッズ販売、あるいはイベントの開催など、読み物だけではなく数々の「楽しんでいただけるもの」「おもしろいな、と思ったもの」が私たちに届けられています。

 「乗組員」のゆーないとさん、張さんにお出迎えいただき、上記のような「ほぼ日」の説明をしていただいた後、社内を案内していただきました。




 会議室があったりするところは他社と変わりないと思いますが、仕事場に熱帯魚やゴリラ(の人形。このゴリラの横で何名かの方々が真面目に仕事の打ち合わせを進めていたのがシュールでした)がいたり、和室があったり、糸井さんの書斎・CDコレクションがあったりと、やはり独特な雰囲気が醸し出されていました。




 そして何より、糸井さんがシナリオを担当したテレビゲーム『MOTHER』のグッズがそこら中に散りばめられていて、『MOTHER』の大ファンである私にとってはたまらない、夢のような仕事場でした(これだけは言っておきたかった……)。




 ところで、私たち大学3年生にとって重要な「就活」に関する話題が、「ほぼ日」のウェブサイト、および関連コンテンツで繰り返し取り上げられています。「ほぼ日の就活論」と銘打って、『はたらきたい。』という本も出版されているくらい、働くということをテーマにした色々なコンテンツがあります。「なぜそこまで就活に関わるのですか?」と質問してみると、「今の就活のあり方に物申したい!」「それを就活生だけでなく、社会人の方々に対しても発信したい」とのことでした。



 本当に「理想の職場」でした。どうもありがとうございました!

2013年9月27日金曜日

【2013年度ゼミ旅行3】9/4(水)ドワンゴクリエイティブスクールの見学



 3回生の青木です。
 9月4日、ゼミ旅行2日目にドワンゴクリエイティブスクールを訪問しました。ドワンゴクリエイティブスクールは、ドワンゴと文化放送の合弁会社である株式会社MAGES.が運営する声優・ボーカリストの養成学校です。
 最初にスタジオを見学させていただきました。今やニコニコ動画が提供する生中継動画配信サービス「ニコニコ生放送」はとても有名ですが、そのスタジオも見せて頂きました。ニコニコ動画やニコニコ生放送は、メディアのコンテンツを受けとるだけであった私たち消費者が、みずから発信することをできるようにした場として、メディア研究でも注目されています。その現場を見て、私たちゼミ生も、そのことについて改めて考えることができたのではないでしょうか。
 また、声優さんによる舞台稽古、アフレコの実習授業も見学させて頂きました。普段見ることのない世界に触れ、感動とともに、これから舞台やアニメを観るさいの着眼点が変わりました。当たり前ですが、どの作品にも作り手の思いや努力があるのだと、改めて感じた見学会でした。

2013年9月26日木曜日

【研究紹介7】すれちがい通信使用者の意識(相原くん)

 3回生の相原です。研究テーマは「すれちがい通信の利用者意識」についてです。近年、誰かの家に行ってゲームをするという形態は見られなくなってきています。ゲーム自体がオフラインからオンラインへと変化したことにより、わざわざゲームを持つ人の家に行く必要がなくなったことが理由に挙げられます。しかしその一方で携帯ゲーム機のすれちがい通信を利用する人が主要都市を中心に現在でも多数存在します。携帯ゲームでさえ自宅にいながら世界中の人とプレイできる現在でも、なぜこういった通信が利用されるかに疑問を抱きました。また、すれちがい通信の対象は本来、ゲーム機を持ち歩いている最中にたまたますれ違った人ですが、ユーザーの中にはすれちがい通信をするためだけに、すれちがい通信が盛んな場所に立ち止まる人もいます。しかもそのユーザー達はお互いの顔が見える位置にいる他人と今まさにゲーム内で交流しているにも関わらず、実際に現実世界で会話をしようとしません。ここでは向こうにいる相手の顔をお互いに覗きながら無言でゲームをプレイするという儀礼的無関心の関係が成り立っています。「すれ違う」ことはある意味でとても現代的なコミュニケーション方式なのかもしれないと興味深く感じ研究テーマにしました。

2013年9月25日水曜日

【2013年度ゼミ旅行2】9/4(水)テレビ朝日の局内見学

 3回生の安田です。
 テレビ朝日の見学では、午前と午後の2つのグループに分かれて見学をしました。ニュースルームや、スタジオのサブ内にあるスイッチャ―、「報道ステーション」や「スーパーJチャンネル」のセットを見学しました。「報道ステーション」や「スーパーJチャンネル」のセットは同じスタジオ内に存在し、出演者が座るイスとテーブルを移動させているということには驚かされたのと同時に、限られたスペースを有効に活用しているということを学びました。実際に見たセットは、視聴者がテレビ画面を通して観た時にどのように見えるのかを考えた上でさまざまな工夫が施してあるということを知りました。
 午前グループは「ワイド!スクランブル」の生放送の見学も行い、生放送の緊張感を実際に肌で感じることができました。午後のグループはアナウンサー体験をし、「伝える」ということの難しさを実感することができました。
 見学の最後には、テレビ朝日のメディア・リテラシーの取り組みに関する質問にも答えていただきました。そこでは、「出前授業」などを通して数多くの社員が一般の視聴者と関わることで、視聴者が一方的に学ぶだけでなく、放送に携わる側の社員も教わる、「協働」的な活動がなされていることを知ることができました。
 今回、送り手の現場を見学したことで、普段私たちがテレビ画面を通して見ていたのは、「放送」というもののほんの一部分でしかなかったことを痛感させられました。よって、これまでとは異なる角度からもテレビを観るという力を養うに至りました。メディアを学ぶ者として制作側について学ぶ貴重な機会であり、これからの研究にも活きる学びを得ることができた実りある見学となりました。

2013年9月24日火曜日

【2013年度ゼミ旅行1】9/3(火)電通訪問、倉成英俊さん(クリエイティブ・ディレクター/CMプランナー/コピーライター)レクチャー


 3回生の植村です。
 日本の広告事業の多くを占めている電通に対する私の印象は、ただ憧れでしかなく、畏怖の念さえ持っていた。前日の夜、叔父にその思いを伝えたら、「就活生だれでも、どこにでも入れる可能性を持っている。電通に入るのも簡単だ!」と言われた。そのことについて半信半疑な気持ちを持ちつつ、電通に企業訪問をさせて頂いた。
 倉成英俊さんの講演を通して、私の考えは変わった!私にだって可能性があるのだ!……となれば良かったのだが……
 まず、お会いした倉成さんからはクリエイティビティ感(?)が沸々と伝わってきた。特に「今日は、自習です。」という言葉には訳も分からず、「ヤバい、電通っぽい」と思った。こんな方が働いているのだ、と考えるとわくわくしてきた。その時に初めてハッとなった。電通での仕事内容を聞いているうちに、ここで働いてみたいという気持ちが生まれていたのだ。電通が一番初めの訪問先であったので、この東京研修中、ずっと「あの電通に漂う、クリエイティビティ感は何なのだろう」と考えていた。私の電通に対する気持ちも未だ変わらない。「働いてみたいけど、やっぱり今は無理」だ。ただ、自分にもその不思議な「クリエイティビティ感」を理解してみたいという考えを持てた。いうなれば、自分が好きなアイドルがいたとして、それをただ茫然と見つめている状態から、どのように近づけるのかと考える状態となったような感じだ。まだまだ私には電通で働ける可能性は低い。ただ、あがいてみようという考えには至れたと思う。電通のパンフレットに即して言うなれば、僕の中に「種」が撒かれたような感覚だ。この「種」は果たして芽が出るのかどうか。せっかく与えられた機会なのだから私は、日々「水」を与えることを心がけようと思う。倉成さん、種を撒いて頂き、ありがとうございました。

2013年9月12日木曜日

【研究紹介6】テレビとtwitter/Facebookの関係について(青木さん)

 3回生の青木です。
 あなたはテレビを観る際、一緒にSNSを眺めていませんか。テレビの内容をSNSに書き込んだり、SNS上で友達とテレビ内容について盛り上がったりしたことはありませんか。
 例えば金曜ロードショーで『天空の城ラピュタ』が放送された日、あなたは「バルス!」とつぶやきませんでしたか。もしくは、タイムラインに流れる「バルス!」を眺めて楽しんだりしていませんか。
 最近はtwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを利用する人達が多くみられます。ソーシャルメディアの登場、そして普及によって、私たちの意識や行動、あるいは消費者という立場で、企業との関わり方が大きく変化してきています。その中で、マスメディアであるテレビはソーシャルメディア登場により、どのように変化したのか。また、私たち視聴者はテレビの視聴スタイルがどのように変化したのか。テレビと視聴者の関係はどのように変化したのか。
 上記について私は研究しています。

2013年9月11日水曜日

【研究紹介5】テレビゲーム『MOTHER』の言語分析(清水さん)

 飯田ゼミ3回生の清水です。
 皆さんは『MOTHER』というテレビゲームをご存じでしょうか?
 『MOTHER』は1989年に第一作目が発売され、以後17年かけてシリーズとして3作品が発売されています。
 コピーライターの糸井重里さんがゲームシナリオを担当されているRPGで、『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』を初め、西洋風でファンタジックな異世界が舞台になっていたりする一般的なRPGとは違い、日常的で、私たちにもなじみが深いような世界が舞台となっていて、主人公の武器が剣などではなくバットだったりと、独特の世界観を醸し出しているゲームです。
 この程度の説明では、ゲームをプレイしたことがある方しかイメージできないことなのですが、『MOTHER』を形作っている様々なユニーク要素の中でも、私はキャラクターの発する台詞、その会話、色々なシーンで流れるスキットなど、作品の中で使われている「言葉回し」に着目しました。言葉回しについて研究することで、その独特な空気感につながる要因などの考察をし、そしてそれがテレビゲームの中でどう位置付けられ、後続の作品やユーザーにどう影響を与えたのかについて検討する予定です。
 言葉については言語学的なアプローチになってしまいますが、メディア史・社会学的な研究も要する部分が多いので、文化的なメディア研究として深めていけたら、と思います。

2013年8月26日月曜日

【研究紹介4】検索エンジンによるコミュニケーションの変化(マツウラさん)

 3回生のマツウラです。わたしは「検索エンジンによるコミュニケーションの変化」について研究しようと考えています。現在、情報技術の発展により、社会には情報が溢れ返り、必要な情報の取捨選択が困難になることも多くあります。それを支援するべく登場したのが検索エンジンです。もともと情報の整理を担っていた検索エンジンが、社会のニーズを受けて発達を遂げるうちに、社会も急速な変化を遂げているのではないでしょうか。検索エンジンを、日常に溶け込み、様々な集合知を管理する、「管理者」と仮定することで、いかに私たちが検索エンジンに縛られているのかが窺えます。例えば、知りたいことがあれば誰もが「ググる」だろうし、SNSやクラウド上の自分の過去を遡るために検索エンジンを利用することも少なくありません。これらのように、「情報の管理者」をキーワードに、検索エンジンの登場と普及がいかに従来の人間のコミュニケーション様式を変化させたかを考察した上で、現状の把握と可能性の検討をしたいと考えています。

2013年8月25日日曜日

【研究紹介3】「アニメ聖地巡礼」の研究(桑山くん)

 飯田ゼミ三回生の桑山です。私の研究テーマは近年サブカル系で話題になりつつある、「アニメ聖地巡礼」です。具体的には、「アニメ聖地にどのように人を集めるか、その広報方法などについて」です。アニメ聖地で有名どころは『らき☆すた』の舞台、埼玉県鷲宮町です。何故、鷲宮町は観光客と地元民がWin-Winな関係を築けたのか。そこを重点的に調べれば私の研究目的に到達できるかもしれません。今のところ、実際に現地へのフィールドワークを計画しています。最近になり話題になっただけに先行研究はほとんどありませんが、だからこそやりがいのあるテーマです。サブカル系に興味のある方は是非飯田先生のゼミへお越しください。

2013年8月10日土曜日

【研究紹介2】子どものメディアリテラシー(安田さん)

 3回生の安田です。私の研究テーマは「子どものメディアリテラシー」についてです。インターネットやケータイ、スマートフォンの登場、普及によって人々のコミュニケーションの取り方は大きく変化してきました。現在では、小学生ですらこれらのメディアを使用していることも珍しくありません。このような社会において、ネットいじめの問題やネットを介して事件に巻き込まれるなど、子どもを取り巻く環境も変化してきました。これからの未来を担っていく子どもたちであるからこそ、ネットやスマートフォン等の先端メディアと付き合っていく術を身に付けることが必要であり、それは「メディアリテラシー」の教育を行うことで養うことができると考え、この研究テーマを設定するに至りました。具体的な研究としては、学校の教育現場で行われるメディアリテラシー教育と学校外でのメディアリテラシーに関する取り組みを研究対象とし、取り組みの報告書等の文献や、子どもへのインタビュー、可能なら実際にワークショップを行うなどし、両者の比較をするとともに、学校と学校外の取り組みをつなげる形での新たなメディアリテラシー教育というものについて考えることを目的としています。

2013年8月9日金曜日

9/3(火)〜6日(金)ゼミ旅行で東京へ

 メディア論や情報社会論は、現実の社会状況との結びつきが強い学問です。メディア企業の日々の営みに触れ、そのリアリティを獲得することは、メディア社会を理解するための大きな助けになると思います。
 そこで、東京の放送局、広告代理店といったメディア企業の現場を視察するとともに、広告制作者、映像製作者、出版関係者、IT起業家との懇談をおこない、メディア社会に関する理解を深めるとともに、参加者各自が、将来における目標、職業に対する意識を高めることを目的に、ゼミ旅行を計画しています。


主な訪問先:

 9月3日(火)
   13:00〜16:00ごろ 電通、アド・ミュージアム東京
   17:00〜19:00ごろ 立命館大学東京キャンパス
 9月4日(水)
   10:30〜15:00ごろ テレビ朝日
   19:30〜20:30ごろ ドワンゴクリエイティブスクール
 9月5日(木)
   11:00〜13:00ごろ ほぼ日刊イトイ新聞(東京糸井重里事務所)
   19:00〜22:00ごろ シェアードワークプレイス co-ba
 9月6日(金)
   15:30〜17:00ごろ A1ピクチャーズ


2013年8月7日水曜日

【研究紹介1】エスニックメディアの可能性(鈴木さん)

 3回生の鈴木です。私はエスニックメディアについて研究したいと考えています。エスニックメディアとはエスニックマイノリティを主に対象としたメディアのことで、その形態は様々ですが、有名なものとしては神戸の“FMわぃわぃ”が挙げられます。このエスニックメディアはエスニックマイノリティのためだけに機能するものではなく、マイノリティとマジョリティを繋ぐ役割も持っています。しかし、この異文化交流としての役割は活かされていないことが多く、閉じられたメディアになっていることが多いのが現状です。私はこの閉じられたエスニックメディアを開かれたメディアにしたいと考えています。そしてそうすることで、エスニックメディアを通して異文化間のコミュニケーションを促し、最終的には誰もが住みやすい多文化共生社会をつくりたいと考えています。

2013年5月10日金曜日

5/9(木)糸曽賢志さん(アニメーション監督)野口周三さん(漫画家、アニメプロデューサー)との懇談会


3回生の青木です。

だいぶ日が経ってしまいましたが……5月9日(木)に、アニメーション監督の糸曽賢志さん、漫画家でアニメプロデューサーの野口周三さん(お二方とも大阪成蹊大学教授)を招き、飯田ゼミの有志で懇談会を行いました。

懇談会では、アニメ・映画・漫画・音楽などに関する、様々なお話をして下さいました。
“時代に伴う名作漫画の変化”、“なぜK-POPが売れるのか”……など、メディアを研究している私たちにとって、とても興味深く、そして感銘を受けるお話ばかりでした。




まだまだお話を聴きたいにもかかわらず、教室の閉室時刻が迫ってきたため、居酒屋に場所を移動し、懇談会続行。阪急の終電までお話ししましたが、とても楽しい時間で、あっという間に過ぎてしまいました。

糸曽さん、野口さん
この度は立命館まで足を運んで下さり、そして、楽しいお話をありがとうございました。またお目にかかれるのを、楽しみにしております。次回は私たちからお伺いしたいと思います。



2013年3月24日日曜日

情報技術の変容から、メディア社会を読み解く ―2013年度「専門演習」開講要項

【はじめに】
 専門はメディア論、メディア技術史、文化社会学。メディアの技術的な成り立ちを踏まえて、これからのあり方を構想することに関心があり、歴史的な分析と実践的な活動の両方に取り組んでいます。近年は、テレビジョンやモバイルメディアの技術史、放送局や通信事業者と連携した社会実験やワークショップ事業などを展開。今年、立命館に着任したばかりですので、ゼミの1期生を募ることになります。 

【専門演習の目標】
 情報技術の社会的構築という観点から、メディア社会を読み解きます。情報技術の発展とともに展開してきたメディア論、情報社会論の系譜を学び、〈理論〉と〈現実〉、〈歴史〉と〈現在〉を往復する思考を鍛えます。
 2年にわたる研究活動を通じて、みずから問題を発見し、解決する能力を身につけます。また、発表/ディスカッションを通じて、自分の考えを他者に伝え、互いの意見を交換・共有することで、さらに理解を深めていくことを目標とします。

【専門演習で扱う課題と内容】
 「新しい◯◯が△△を変える」という言い回しが、世の中には色々とあります。たとえば、Twitterが政治を変える、Facebookが就活を変える、デジタル教科書が教育を変えるなど、枚挙にいとまがありません。もっとも、新しいメディアの「新しさ」を深く追究しようと思えば、結局のところ、古いメディアとの比較を避けて通ることは難しいでしょう。
 このゼミでは、新しいメディアをめぐる様々な現象を取り上げ、その解釈や分析を試みますが、同時に、いま起こっていることを近視眼的に捉えるのではなく、過去の事例から学び(=メディア史)、現在に活かす学問的方法(=メディア論)を身につけます。情報技術が社会のなかでどのように位置づけられ、メディアとしての様態が見出されていったのか、その成り立ちを根源的に問い直したうえで、現状の課題や今後の展望を考察します。
 課題文献の輪読、グループによる調査研究を経て、最終的には個人単位で、各自の経験や関心にもとづいた問題意識をはぐくみます。そして研究対象を具体的に見出し、独自の調査を踏まえた分析をおこないます。具体的なテーマは、マスメディアや文化産業の動向に関する研究から、インターネットやケータイ、ソーシャルメディアなどに焦点を当てた研究まで、幅広く設定することが可能です。

【授業の進め方】
 おおよそ以下のスケジュールで進めますが、ゼミ生のみなさんの意欲や関心に応じて、ワークショップやフィールドスタディ、他大学との研究交流など、アクティブな学びの場を創っていく予定です。みなさんからの企画提案も歓迎します。
  • 3回生前期/文献を探究する:メディア論や情報社会論に関する基礎的な文献の輪読。個人発表とディスカッションを中心にゼミを進行します。また、震災復興におけるソーシャルメディアの有効性など、社会的関心の高いテーマについて、(最新状況を踏まえることはもちろんですが)輪読で学んだ知見を補助線に議論します。
  • 3回生後期/グループ研究:グループごとに研究テーマを設定し、独自の調査や分析を実施します。文献を読んでまとめるだけではなく、研究対象に対して多角的なアプローチを試みます。
  • 4回生前期/個人研究:各自で研究テーマを設定し、文献研究のみならず、独自の調査や分析を実施します。併行して卒業論文の計画を立て、執筆に着手します。研究は個人単位になりますが、就職活動に関する情報交換などの機会を設け、ゼミ内の交流を深めたいと思います。
  • 4回生後期/卒業論文の作成:個人発表とディスカッションを中心にゼミを進行します。論文の完成度を高めるために、建設的かつ互助的な議論をおこないます。

【必要とする知識】
 メディア論に関する基礎的な知識が備わっていること。社会の出来事に関心を持ち、本、雑誌、新聞、テレビ、インターネットなどを駆使して、日々の情報収集をいとわない態度を持つこと。

【関連する分野・科目・知識】
 メディアに関連する科目をなるべく幅広く受講してください。

【受講生に望むこと】
 なるべくガイダンスに出席してください。メディアの理論や歴史を学びたい人はもちろんですが、市民メディアやインターネットを活用した実践的な活動に関心がある人の参加も歓迎します。メディアの自明性を揺さぶる理論的/歴史的な知見は、制作や実践の現場で必ず活きるはずです。